テーブル上のタブレットを覗き窓とする仮想ビリヤードシステム

概要

ビリヤードは体力、年齢の差というものがプレイにあまり影響を与えず、誰でも楽しむことができるスポーツだと言えます。
しかしビリヤード台はどこにでも置いてあるわけではないため、気軽に行えません。 またPCのビリヤードゲームもありますが実際のように撞いて行うわけではないのでリアリティに欠けているといえます。
そこで本研究の目的としては気軽にビリヤードが行えるよう、平らなテーブルさえあれば、そのテーブルの上でタブレットを覗き窓とする仮想ビリヤードシミュレーションのシステムの開発となります。

システムの概要としてはビリヤード台上での視点位置の変更、俯瞰、水平状態への視点方向の変更と、 画面上で球を撞く動作することによって球の移動、衝突という動作成り立っています。 視点位置の変更は、実際の位置と対応した座標値を求める必要があるため短い距離の測定でも精度が良いマウスをタブレットPCの裏に取り付けることで、その取得値から動きの計算を行います。 また俯瞰状態から水平状態への視点方向の変更は、タッチ画面の右端を上や下に向かってタッチすることで行います。

図:システムの構成

動作ムービー

苦労した点

タブレットPCの裏にマウスを取り付け移動させた際のマウスの取得値から視点位置を変えていますが、マウスの取得値には次第にずれが生じるため、その取得値の補正方法の考案、実装に苦労しました。