都市部ではビルが立ち並び、外からではどういった構造になっているか把握しづらい建物が増えてきました。初めて訪れる建物に入った場合、目的の部屋まで辿り着くのに少し苦労してしまうことがあるでしょう。
そこで、広く普及しているスマートフォンを用いた拡張現実により、建物の外側から視覚的に建物の内部を把握できるシステムを開発しました。
案内させたい建物とあらかじめ用意した建物の3Dモデルを重畳表示させ、3Dキャラクターの移動と矢印を用いて、ユーザを目的の部屋へ案内します。スマートフォンのカメラから得られる画像から建物の認識を行い、建物と3Dモデルの位置合わせを行います。屋外での画像認識は撮影環境に影響されやすいため、異なる天候、異なる時間帯のそれぞれの画像を用意し、それぞれを認識可能な画像として登録しておくことで、環境の変化にも対応できるシステムを可能にしました。