タブレットを吊り手とする仮想マリオネットシステムの開発

概要

 人形劇は古くから芸能・エンターテインメントの1つとして親しまれており、その中でも特に糸を用いて人形を操るものをマリオネットと言います。マリオネットは豊かな操作性がある反面、初心者には操作が難しいことや、専用の人形が必要となります。

 そこで、近年普及しているタブレットを2枚用いて、マリオネットを仮想世界に持ち込むことで、直感的な操作かつ物理的制限を超えたマリオネットのシステムのプロトタイプを開発しました。

 システムの概要としては、操作側タブレットで操作を行い、その操作データを表示側タブレットに送信します。操作方法として、タブレット付属のジャイロセンサー及びタッチによる操作を可能とし、タブレットの上下移動や指の平行移動・回転量を取得します。表示側タブレットでは、受信したデータを元に吊り手を操作し、物理エンジンを用いた仮想空間内でマリオネットが動作しているのが見て取れます。

図:システム構成図

動作ムービー