将棋は古くから遊ばれるボードゲームです。その戦略性の高さからプロ棋士がいるほど日本では親しまれています。しかし、将棋で遊ぶためには様々なことを覚えたり、盤面上の様子を常に把握しながら何手先も考えて打つ必要があり、初心者にとって参入しにくいゲームの1つであるといえます。
そこで、本研究では初心者にとって把握することが困難な要素の1つである『利き』を可視化することによって、将棋初心者を支援するシステムを開発しました。本研究では、将棋初心者同士が将棋で対局する状況を想定し、駒の動きや、枡ごとにどの駒がどれだけ利いているかという情報を、画像や矢印などの視覚的効果を用いて表示させることによって、盤面上の状況把握を手助けすることを目的としています。